言葉の戯れの中に 2

 

 

嫉妬

友達3人と楽しそうに帰る君

すれ違う時 わざと ちがう子に話し掛ける

一瞬ちらっと僕を見て 直ぐに うつ向いた

ちょっとすねたその顔が見たかっただけなのに

可愛くて抱きしめたくなった

もしかしたら 僕の事 そう思いたいし そう願ってる

なのにどうして意地悪をしたくなるんだろう?

笑った顔 怒った顔 すねた顔全部好きだ

でも泣いた顔は見たい様な 見たくない様な・・・

君の事はどんな小さな事でも知っていたい

だけど知るのが恐いのも確だ

他の誰かを想っていたらショックと嫉妬でいっぱいだ

どうか僕だけが存在します様に・・・

 

 

鼓動

遠くから君だけを捜し続ける僕がいる

人混みが邪魔をして 視線の先に現れるわずかな大きさの君を消し去る

あせりと 戸惑いの一瞬を君は知らない

段々君が大きくなって来る

僕の鼓動も距離の近さと比例して 聞こえるほどに激しい高鳴りとなる

何も知らない君は片手を上げて愛しい笑顔を僕だけにくれた

抱きしめたくなる衝動を辛うじて理性の力に押さえ込まれ引きつった笑顔を君に返す

僕の想いの半分位は君も僕の事考えてくれるんだろうか?

その笑顔は今は僕だけに向けられた僕だけのものだよね

無邪気な笑顔になおさら切なさが増す

 

 

想い出

台風の去った誰もいない動物園 そんな日のそんな時間しか選べない2人・・・

落ちた枝に爪付きそうになった時 さっと繋いでくれた手・・・

初恋の切ない香りが一瞬通り過ぎた

あなたとの想い出は あの日から始まったのかもしれない

 

 

天井

予定のない雨の日は ひとり天井を見上げる時間が多くなる

日常の騒音でかき消され 忘れていた

いや 忘れようと蓋をして閉じ込めていた想いが

すごい力で跳ね飛ばす様に沸き上がって来てしまう

想い浮かぶ相手というよりは 切なく痛いそして苦しいとも言える感情に支配されて

ただそれから逃れたいだけの願いと

包み込まれてしまう安堵感を心が秤にかけて揺れている

懐かしい景色に想いも寄らず突然に出会ってしまった時の戸惑いに似て一瞬息を飲み・・・

しかしまた 遠くを見つめる姿を取り戻して吐息と共に騒音を味方に付ける

 

 

せつなさ

 

僕の隣に眠る君は 確に ここに居るのに

僕の胸に 顔をうずめ 睫をふせて安らいだ顔を見せているのに

時間が立つと必ず 僕の好きな香りと僕の嫌いな切なさを残して

またね と 振り向きもせず 手さえ振らずに 帰って行くんだ

どんな顔で料理を作り どんな顔で子供を見つめどんな顔で 夜を過ごすの?

きっと僕には 見せた事のない顔を君はいくつも持っているんだね

どうして出会ってしまったんだろう

どうして苦しいんだろう

どうして君は僕のものじゃないの?

 

 

 

 

 

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